2020.05.22
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【耐震補強のすべてを解説した『耐震補強リフォーム工事完全ガイド』のご紹介】
完全ガイドは、あなたの探求の旅路に合わせた全6部構成(診断編・治療編・技術編・計画編・実践難関編・最終決断編)、合計32本の詳細記事で成り立っています。他のサイトでは決して語られることのない、私たちの現場の「生きた情報」のすべてを、ここに注ぎ込みました。
中古住宅の購入や実家リノベーションを考えたとき、多くのお施主様が最初に不安になるのが「この家は地震に耐えられるのか」という点です。
築年数が古い家ほど心配されがちですが、実際の耐震性は、築年数だけで決まるわけではありません。
基礎の状態、壁の量、接合部の強さ、過去の雨漏りや劣化の有無など、さまざまな条件が重なって決まります。
つまり、お施主様が本当に不安なのは、「古い家だから」ではなく、今の家の強さが見えないことです。
見た目はしっかりしていても、解体して初めて基礎の弱さや壁の中の腐朽、シロアリ被害が見つかることもあります。
逆に、古い家でも状態を正しく把握し、適切に耐震補強リフォームを行えば、耐震性能を大きく高められるケースも少なくありません。
ここで大切なのは、「耐震補強をすること」と「耐震等級3を目指すこと」は、似ているようで少し違うという点です。
ただ補強工事をするだけでなく、どこが弱いのかを診断し、どのように補強し、
その結果をどう整理するかまで考えてはじめて、既存住宅での耐震等級3取得が現実的になってきます。
既存住宅の性能表示制度でも、まず現況検査が前提となり、そのうえで耐震等級などの個別性能評価を選んで申請する仕組みになっています。
実際に耐震等級3を目指す現場では、最初に必要なのは大がかりな工事の話ではありません。
まず必要なのは、この家がどんな状態にあるのかを正しく知ることです。
基礎は健全か、補強が成立する条件はそろっているか、劣化はどこまで進んでいるか。
こうした確認を飛ばしてしまうと、補強計画も、費用の見通しも、耐震等級3取得の可能性も曖昧なまま進んでしまいます。
だからこそ、耐震への不安を解消する第一歩は、不安をあおることではなく、見えないものを見えるようにすることです。
耐震診断や解体後検査を通して、家の状態をきちんと把握する。そこから初めて、「どこまで補強できるのか」「耐震等級3相当なのか、正式取得まで目指すのか」という具体的な選択肢が見えてきます。
出典:日経ホームビルダー
出典:日経ホームビルダー
耐震等級3の必要性は「増改築.com®」を弊社ハイウィルが立ち上げた経緯に通じるところがありますが、「増改築.com®コンセプト」を、お読みいただければお分かりの通り、国で定めている基準値が、人命を守る最低限の基準となってることにあります。
もちろん、人命が最優先です。しかしながら、ここに建物へのダメージについては全く謳っていないのです。建築基準法の基本的な考え方が人命の最優先にあるからになります。
2000年に定められた現行基準では、震度7クラスの地震に対しても即倒壊しないレベルの耐震性能(性能評価制度での耐震等級1)の住まいしか建築できないと定められました。
記憶に新しい2016年(平成28年)4月14日に発生した熊本地震において、最も被害を受けた益城町においては、現行建築基準法で建てられた住宅が51棟全壊していました。
さらには築10年未満の耐震等級2(基準の1.25倍)「絶対に倒壊しない」と考えられていた建物が「倒壊」してしまった事実は建築業界に衝撃をもたらしました。
「倒壊」と「全壊」は全く意味が異なります。
「倒壊」は生存空間がなくなるほど潰れた状態であり、「全壊」のように建物が大きく傾き構造体に大きな被害が生じているレベルとは一線を画すレベルだからです。
建築基準法上の1.25倍の「耐震等級2」で、「倒壊」をさせてしまったために、現在の新築住宅では、耐震等級2の上の基準となる耐震等級3(基準の1.5倍)での建設が増えてきました。
新築でも未だに等級1、等級2で施工されているところもあるくらいですが、新築ではないリフォーム(耐震補強)については、実際のところ、国は、現行の基準を満たしていない建物は、現行基準である(評点1.0)をクリアしましょう。という最低レベルの基準で話をしているのです。その為、世間一般的に行われている耐震補強は、この基準が目安になっております。
耐震補強の世界では、上部構造評点での数値で1.0という数値が現行基準であるとされておりますが、厳密にいうと、上部構造評点とは、基礎から上、つまり土台から上部での評点という意味であり基礎に関しては、無筋であっても補強義務とはしないとするのが平成25年 耐震改修促進法改正で決まっております。※評点算定の際、基礎の状態により係数で0.7を掛けるなど調整をしています。
これは、なかなか進まない旧耐震で建てられている既存住宅の耐震補強を推し進める目的で、基礎補強を例外なく義務化してしまうと費用があまりに高くなってしまうことから上部のみで良いとしているだけなのです。
しかしながら、上部構造が耐力を満たしていても、基礎が著しく劣化していれば実際の耐震性が上がることはないわけです。
⇒旧耐震基準の建物は基礎補強が必須!基礎補強の正しい方法(別ページへジャンプします)
無筋コンクリートの基礎を抱き基礎で補強するのが本来の耐震補強と言えます。しかし、熊本地震での被害を見て分かる通り、この評点1.0では不安が残るのです。
我々は、既存の建物を新築での最高基準である耐震強度が現行の+50%である耐震等級3≒評点1.5をクリアできないだろうかと考えてきました。既に建てられてしまっている建物の耐震補強リフォームの範疇において、耐震等級3への性能アップは、はたして可能なのでしょうか?
答えはイエスです。
しっかりとした、構造計算を実施することで実現するのです。「増改築.com®」へお問い合わせをされるお施主様の多くが、耐震面での不安をお住まいの中の建物や、これから購入する建物に感じておられます。
既築の建物への補強工事で耐震等級3の構造躯体をを提供できないだろうか?これが、熊本地震後の課題でもありました。
耐震補強リフォームでどのように既存の建物躯体が耐震等級3グレードの構造体へ生まれ変わるのかを解説していきたいと思います。
世間一般で行わている耐震補強は、どのような趣旨で行われているのでしょうか?国は既存住宅を耐震化するために、国家施策としてさまざまな対策をしています。もちろん、大地震の際に被害が広がらないように老朽化した建物の耐震化を促進しております。
国やどの自治体でもそうですが、耐震補強と言った際に、築年数の経過した(旧耐震)建物に対し、現状の建築基準法レベル、つまり現行の基準までの到達をひとつの目安としています。耐震補強では評点計算をしますが、基準法同水準を1.0としています。
住宅性能表示制度でいう耐震基準に置き換えると耐震等級1ということになります。
先ほどもお話ししましたが、2016年(平成28年)4月14日に発生した熊本地震では耐震等級2の建物がダメージを受けました。耐震等級1はあくまで大地震が起きた際に、人命は守られるという基準であるということです。
家建物が修復可能なレベルまで耐えられるのか?などとは一切明記していないのです。
記憶に新しい熊本地震では、耐震等級2の建物が建て直しの憂き目にあっているのです。このような耐震補強では、安心して暮らせる状態にはならないと判断し、「増改築.com®」運営会社、創業大正8年のハイウィルでは、耐震等級3相当、つまり耐震評点1.5以上の補強工事を推奨しております。(※評点1.5以上での報告書を作成、「耐震等級3」での証明書は住宅性能表示制度にならった申請が別途必要になります)
耐震補強で耐震等級3を実現する耐震改修とは、単に壁を増やしたり、金物を追加したりする工事のことではありません。
既存住宅の状態を正しく把握し、その家に合った補強計画を立て、必要な図面や計算、検査まで含めて整えていく一連の取り組みです。つまり、「なんとなく強くするリフォーム」ではなく、耐震等級3という目標に向けて、根拠を持って家を強くしていく改修と考えるとわかりやすいでしょう。
既存住宅の性能表示制度でも、まず前提になるのは現況検査であり、その上で耐震等級などの個別性能評価を選択して申請する仕組みになっています。
ここで、お施主様が混同しやすいのが「耐震等級3相当」と「正式な耐震等級3取得」の違いです。
耐震等級3相当は、設計や補強の考え方として等級3レベルを目指した状態を指すことが多く、会社ごとの説明に委ねられる部分があります。
一方、正式な耐震等級3取得は、現況検査を行ったうえで、耐震等級を個別性能評価として申請し、審査や検査を経て、評価書として確認されるものです。
つまり、工事の中身だけでなく、その強さを第三者に説明できる状態まで含むかどうかが大きな違いです。
既存住宅で正式な耐震等級3を目指す場合、必要になる流れは比較的はっきりしています。
申請を行い、書類や図面を整え、現況検査を受け、必要に応じて個別性能評価を選択し、審査・検査を経て評価書の交付を受ける、という流れです。
つまり、耐震等級3を取得するためには、耐震診断や補強工事だけで終わらず、申請・図面・検査・記録まで含めた段取りが必要になります。
一方で、実務として見れば、耐震等級3相当と正式な耐震等級3取得で、家を強くするための工事の本質が大きく変わるわけではありません。
もともと耐震等級3を見据えた水準で、解体後の状況確認、耐震診断、耐震補強計画まで丁寧に行っていれば、補強の考え方自体はほぼ共通です。
違いの中心になるのは、第三者評価を受けるための申請費用、検査対応、構造計算や図面整備などの実務費用、そして各調査や審査に伴う工程の延長です。
言い換えれば、正式取得では「工事そのもの」が別物になるのではなく、その工事内容を第三者に証明するための手続きと記録が追加されるイメージです。
この視点で見ると、耐震等級3を実現する耐震改修で本当に大切なのは、工法の派手さではありません。
基礎が健全か、壁量は足りているか、接合部は十分か、劣化や腐朽はないか、そして補強後の状態を図面や記録としてきちんと整理できるか。こうした条件をひとつずつ積み上げていくことが、結果として耐震等級3につながります。
特に既存住宅では、見た目だけでは分からない問題が多いため、診断・設計・施工・記録をひとつの線でつなぐことが欠かせません。
もちろん、すべての家が同じ条件で耐震等級3を目指せるわけではありません。
基礎の状態によっては通常の補強では難しいこともありますし、劣化状況や建物条件によっては、追加調査や補強内容の見直しが必要になることもあります。
だからこそ、耐震等級3を実現する耐震改修とは、単なる補強工事のことではなく、その家がどこまで性能向上できるのかを見極めながら、実現可能な形に落とし込んでいく性能向上リノベーションだと言えるのです。
耐震補強リフォームを検討されるお施主様が、特に混同しやすいのが「耐震等級3相当」と「正式な耐震等級3取得」の違いです。
どちらも「耐震等級3レベルの強さ」をイメージさせる言葉ですが、実際には意味が同じではありません。
簡単に言えば、耐震等級3相当は“等級3レベルを目指して設計・補強した状態”であり、正式な耐震等級3取得は“その内容を第三者機関の審査・検査を経て評価書として確認された状態”です。
既存住宅の性能表示制度では、耐震等級は最初から自動で付くものではありません。
まず、既存住宅としての現況検査が必須で行われ、そのうえで耐震等級などの個別性能評価を選択して申請する仕組みです。つまり、正式な耐震等級3取得を目指す場合は、補強工事の内容だけでなく、申請、図面、計算、検査、記録まで含めた流れが必要になります。
一方で、実務上の感覚としては、もともと耐震等級3を見据えた水準で耐震診断や補強設計を行っている場合、家を強くするための工事の考え方そのものは大きく変わらないこともあります。
違いが出やすいのは、むしろその後の部分です。つまり、正式取得では、第三者評価を受けるための申請費用、検査対応、構造計算や図面整備などの実務費用、そして調査や審査に伴う工程の延長が発生します。
言い換えれば、工事そのものの差というより、“その強さを第三者に証明するための手続きが加わる”のが正式取得の特徴です。
| 比較項目 | 耐震等級3相当 | 正式な耐震等級3取得 |
|---|---|---|
| 意味 | 等級3レベルを目指して設計・補強した状態 | 第三者機関の審査・検査を経て、評価書として耐震等級3が確認された状態 |
| 第三者評価 | 基本的にない | ある |
| 証明方法 | 会社の説明、設計内容、計算内容など | 建設住宅性能評価書などの評価書 |
| 必要な流れ | 診断・設計・補強工事が中心 | 現況検査、申請、図面審査、検査、評価書交付まで必要 |
| 現況検査 | 会社の運用による | 既存住宅では必須 |
| 追加で必要になりやすいもの | 比較的少ない | 申請費用、検査費用、構造計算実務費用、図面整備費用など |
| 工程・期間 | 比較的短く進めやすい | 調査・申請・審査分だけ長くなりやすい |
| 向いている考え方 | まずはしっかり補強したい | 補強だけでなく、第三者評価まで取りたい |
お施主様にとって大切なのは、どちらが絶対に良い・悪いという話ではなく、最初にどこまでを目標にするかを明確にすることです。
たとえば「まずは安心して住めるように、しっかり補強したい」という考え方もありますし、「せっかくなら正式な耐震等級3取得まで視野に入れたい」という考え方もあります。
どちらも間違いではありませんが、後から「評価書まで付くと思っていた」「そこまでの申請費用は想定していなかった」というズレが生まれないよう、“相当”の話なのか、“正式取得”まで含むのかを最初に分けて考えることがとても重要です。
また、耐震等級3相当と正式取得の違いは、単に書類の有無だけではありません。
正式取得では、設計と施工の整合、工事中の確認、図面や記録の残し方まで、より丁寧な管理が求められます。
既存住宅は、新築のように最初から条件がそろっているわけではないため、見えない部分をどう確認し、どう整理していくかが結果を大きく左右します。
だからこそ、耐震等級3を本気で目指すなら、工事だけでなく、診断・設計・記録・申請まで一体で考える必要があります。
最後に、もっともわかりやすく言い換えるなら、
耐震等級3相当は「強い家を目指した状態」、
正式な耐震等級3取得は「その強さを第三者に証明できる状態」です。
この違いを知っておくだけでも、耐震補強リフォームの相談や見積もりの見方は大きく変わります。
耐震等級3を目指すうえでは、工事内容だけでなく、どこまで証明性を持たせるかまで含めて考えることが、後悔しない計画につながります。
ここではあえて特殊工法を使った事例で解説していきましょう。
耐震等級3への構造補強工事には、3つのアプローチがあります。最もスタンダードなアプローチが、外部からの補強です。
補強計画後に、補強壁設置位置の選定を行い、所定の位置(耐力壁となる箇所)へ補強壁を設置するわけですが、許容応力度計算は必要になりますが、室内の工事が、ない為、補強のみの工事であれば、職人がお部屋に上がることはありません。つまり住みながらの耐震補強工事が可能です。そのため、窓開口の大きな建物などには有効な工法であるといえます。
外壁を剥離後ガゼットを設置し基礎と結合
ここで紹介する工法は、特許工法です。
構造計算が必要であること、大掛かりなフルリフォームでの採用ケースが多い為、建築業許可を取得しており、建築士が在籍してる会社、かつ施工研修を受けた会社のみの技術提供となってる特殊工法となります。
壁倍率6.3倍という驚異の数字は、
◆筋交い(30㎜)の4.2倍
◆構造用合板の2.5倍、
◆モルタル壁の下地の木ずり(片面)の12.6倍
の強度となります。
1階基礎から2階の桁までをガゼットで結合
基礎と耐力壁をアラミド繊維で結合
この工法での構造補強をすることで、国の耐震補強の最低基準である評点1.0を評点計算で1.5倍の1.5をクリアすることができます。新築での最高耐震等級である耐震等級3をクリアすることがリフォームで実現します。
続いて、この工法を使った、内部補強のアプローチをみていきましょう。内部からのアプローチが必要なケースは、主に、都市圏などの外壁からの工事ができないエリアであったり、フルリフォームやフルリノベーションでの内部をスケルトンリフォームするケースです。
外壁はサイディングやガルバリウム鋼板の上貼り仕様などのケースでは、内部からの構造補強を行います。
一階だけリフォームをしない、二階だけをスケルトンリフォームしたいといったケースなどでは、2階はスケルトンリフォームをするため、内部からの構造補強、1階は工事をしないため、外からの構造補強というアプローチになります。一階のみの補強であれば足場を架けなくて済みます。
玄関部分の室内補強
2階浴室設置前に耐力壁補強
内部からアプローチの場合、外部からの補強よりも設置が複雑になります。
それは既存の躯体の状態に合わせて補強計画を立てる必要があるからです。内部をスケルトンにするリフォームになりますと、大幅な間取り変更が伴い、柱を抜いたり、梁を入れたりする工事も必要になります。
新たな間取りでの補強を伴った構造計算が必要になるのです。構造計算に基づいた補強方法での施工が必須になります。下記のような補強計画図を内部がスケルトン(躯体)状態になったあとに作成し、軸組ひとつひとつの納まりを確認する必要がございます。
室内側からの補強アプローチは、室外からのアプローチと比較すると難易度はかなり上がります。内側からのアプローチは、戸建てフルリフォームや戸建フルリノベーションの際に、かなり採用するケースが多いため、この工法を採用する会社は、厳しい基準を設けている理由でもあります。
今までは、外部からの補強アプローチと、室内からの補強アプローチのお話をしました。
3つ目のパターンは、基礎のお話しです。外壁からの構造補強であれ、室内側からの補強であれ、基礎と耐力壁を結合させるのが、壁倍率6.3倍の理由でもあります。
では、ただ単に高倍率の耐力壁にすればいいのか?巷には、高倍率を謳う商品がたくさんありますが、注意点があります。それは、高倍率にすればするほど、地震の際の引き抜き力が大きくなるということです。つまり、引き抜きを防止するために基礎と土台を繋ぐホールダウン金物が必要になるということです。改修の現場での設置はコンクリートに孔をあけ接着させる施工法が定められています。
ここで紹介する工法はホールダウン金物の代わりにAFRP(アラミド繊維)を利用し、新しく鉄筋コンクリート基礎を作り補強をします。
大切なことは、現在の布基礎が、無筋であるのか、筋された有筋基礎なのかということです。昭和56年5月31日以前の旧耐震基準の建物は、布基礎の配筋が義務付けられていませんでしたので無筋である可能性が高いです。
ごくまれに、旧耐震であっても有筋であることが、検査の結果わかる建物もあります。現状の基礎の状態によって、基礎の補強方法が変わってくるのです。詳しくは、この次の施工事例で見ていきたいと思います。
室内からの補強アプローチ
外部からの補強アプローチ
築年数が経過して古い建物であっても、リフォームで、現在の新築の最高耐震等級である耐震等級3への構造補強を実現するこの工法は、どのような流れで行われるのでしょうか最もオーソドックスな外部からの補強のパターンで流れを見ていきましょう。
許容応力度計算により、の設置位置が予め設定されます。
足場を架け、外壁をモルタルカッターで壁芯より、
10ミリ広くカットしていきます。
カットが終わり次第、木ずりも撤去していきます。
解体後に構造用合板を張りガゼットを設置
等間隔にビスを打ち込んでいきます。
外壁解体後に、構造用合板を張り、柱頭より設置していきます。
柱脚部は次の基礎連結と同時設置になります。写真は設置されています。
耐力壁と基礎との連結方法は、さきほどお話しした通り、既存の基礎が無筋か有筋がで対処方法が変わって参ります。
有筋基礎の補強は、あと施工アンカーによる補強となります。8.5 ハンマードリルでグリップアンカーを打ち込むための孔をあけます。深さ82mmで指定されています。
の孔にグリップアンカーを打ち込み4mm出し、閉鎖金物で固定します。その後、エポキシ樹脂接着剤で柱脚部の耐力壁とアラミド繊維を接着します。最後にガジェットを本締めしていきます。この際にアラミド繊維にテンションを加え上に引っ張り固定します。
つぎは、旧耐震の建物に多い無筋基礎と耐力壁の結合ですが、無筋基礎への補強は、抱き基礎(添え基礎)を補強部に設置します。
主筋D13の鉄筋でピッチ200㎜で配筋をしていきます。
配筋後アラミド繊維を基礎に緊結
コンクリート打設
基礎補強後
無筋基礎へは、抱き基礎補強が必須となります。
写真の仕上げ材の壁内には、無筋基礎への補強とともに鎧ガードと
結合された壁となっています。
有筋基礎への補強は閉鎖金物をあと施工アンカーで緊結後、
モルタル補修後に完了となります。
耐震等級3への補強の流れを、施工事例で流れを見ていただきましたが、この工法での工事期間は、いったいどれくらいかかるのでしょうか?
見ていただいてお分かりいただけたかと思いますが、外からの構造補強と中からの補強では、全く工事期間が変わって参ります。
室内をさわらないいわゆる外部からの耐震補強工事あれば、解体からスタートして、2週間程度が目安となるでしょう。しかし、無筋基礎への抱き基礎補強や添え基礎が必要であれば、さらに2週間程度の工期はかかって参ります。室内をスケルトンにする戸建てのスケルトンリフォームでは、
内部のみを解体するスケルトンリフォームで、3か月程度。内部の解体に加え外壁を剥離する内外部のスケルトンリフォームで、4カ月~、坪数や工事のロケーションによっては5カ月程度を目安とする必要があります。
さて、最も気になる費用価格について、お話をしていきたいと思います。耐震等級3への構造補強リフォームは、いったいどれくらいの工事費用がかかるリフォームなのでしょうか?
有筋基礎へのあと施工アンカー補強
設置箇所の外壁解体・撤去
仮設足場
構造用合板
構造補強ガゼット
防水処理
モルタル下地
外壁仕上
基礎あと施工アンカー補強
| 2階建て建築面積30坪の場合の工事費(価格相場) ※過去事例平均 | 400万円 |
|---|
無筋基礎への抱き基礎補強による基礎、耐力壁一体化
設置箇所の外壁解体・撤去
仮設足場
構造用合板
構造補強ガゼット
防水処理
モルタル下地
外壁仕上
抱き基礎(増し基礎)補強
| 2階建て建築面積30坪の場合の工事費(価格相場) ※過去事例平均 | 500万円 |
|---|
ご紹介した耐震等級3への耐震補強リフォームのメリットは、なんといっても新築の最高レベルの建物性能まで建物の価値を引き上げながら従来の国の推進する最低基準である耐震等級1(評点1.0)への補強と同程度の費用で補強できるコストパフォーマンスにあります。
その為、フルリフォーム。フルリノベーションでの大規模リフォームの際に採用されるケースが相当数ございます。
フルリフォームやフルリノベーションでは1000万以上の費用がかかってきます。とても安い金額ではありません。その為、大きなリフォームをするのだから、耐震等級は最高レベルまで上げたいと考えられるお施主様が多いです。
既存の建物の耐震性能を現行の最高基準まで底上げすることができることが最大のメリットとなります。
既存建物を耐震等級3へ耐震補強するこの工法ですが、注意点を挙げるならば、基礎の状態のチェックを誤らないことになります。無筋基礎の場合、添え基礎(抱き基礎、増し基礎)での補強が必要になりますので、施工法が変わって参ります。
間違った施工は許されませんので、こちらの工法に関しましては、建築業許可を所有し、さらに建築士が在籍している会社のみに技術提供しております。
耐震等級3への耐震補強ですが、もちろん、住みながら外より補強工事ができるのが特徴となっております。
しかしながら、「増改築.com®」で採用されるお施主様の多くは、戸建てフルリフォームやスケルトンリフォーム、フルリノベーションの際に採用される方が大変多いです。
室内を躯体残しにするようなスケルトンリフォームでは、解体がそもそも必要になります。その際にこちらの工法を導入することで、解体費用が抑えられたり、そもそも必要な基礎補強と同時に、こちらの工法で基礎を補強できるなど、一緒にされることで、コストがかなり抑えられるからです。リフォームされたばかりのケースであれば、外からの補強をお勧めいたします。
現在の建築基準法では、住宅の多くが相当する4号建築物への構造計算義務はありません。その為、構造計算をしないのが常識となっております。
新築で構造計算義務がありませんので、既存の建物をリフォームする際にも構造計算の義務はないのです。しかし、構造計算をすることで、リフォームの幅は広がります。以下で紹介するのは、しっかりとした構造計算での裏付けがあることで、実現する工事となります。
※杉並区K様 再建築不可 賃貸併用住宅リフォーム
こちらの事例は、築60年の一戸建てを賃貸併用住宅へとリノベーションされた事例です。解体後基礎がないところ、あるいは1階と2階の構造躯体がずれているなど増築を繰り返されていた建物を耐震等級3まで性能向上した施工事例。
木造アパートのリフォームですが、木造アパートの最大の悩みである階下の音の問題。こちらを解消する斬新な事例です。
アメリカでは主流の工法ですが、木造アパートの2階の床にコンクリートスラブを打ち、マンションと同等の遮音性能を持たせる工法で、まず他で見ることはない工法です。
二階のコンクリートの重量を計算し、構造計算に基づき、補強していきます。
※東京都練馬区練馬M様
耐震等級3屋上ルーフバルコニー付きフルリフォーム事例
木造2階屋の屋根を解体して、ルーフバルコニーへ。建物が建っている地域によりますが、2階と同等の広さをバルコニーテラスにすることが可能になります。
小さなお子さんを遊ばせたり、バーベキューをしたり、本物の芝生を植えたり、土を入れて家庭菜園も可能です。
庭のスペースがなかなか取れない都市圏の方には、大変人気の工事となっております。この工事も、屋根の荷重から屋上バルコニーの荷重は違ってきますので、構造計算が必要です。
風水師が本格的に入り、プランを提案した本格風水リノベーションとしても参考になる事例です。
耐震で失敗しない為の
『耐震補強リフォーム工事 完全ガイド』
500棟以上のスケルトンリノベーションの耐震改修知見を網羅!
耐震補強リフォーム工事をする前に必ず読んでください!
耐震補強リフォーム工事完全ガイドは6部構成(診断編6記事・治療編11記事・技術編5記事・計画編4記事・実践難関編5記事・最終決断編4記事・エピローグ1記事)の全32話構成で、耐震補強リフォーム工事に必要な全知識を網羅的に解説します。500棟以上の知見を凝縮した他とは一線を画する深い内容としました。
読みたいテーマが決まっている方は以下からお進みください。
※すべてのページでYouTube動画解説リンクがありますので、合わせてご覧ください。
診断編の役割とコンセプト: 皆さんの漠然とした「家への耐震不安」に寄り添い、その正体を突き止めるための「診断」に特化したパートです。地震の歴史からご自宅の築年数が持つ意味を学び、耐震性の客観的な物差しを知り、そしてプロの診断技術の深淵に触れることで、読者の不安を「解決すべき具体的な課題」へと転換させます。すべての治療は、正確な診断から始まります。
記事(全6本):
➡️ あなたの家が生まれた時代:旧耐震・81-00住宅・2000年基準、それぞれの「常識」と「弱点」
➡️ 我が家の体力測定:耐震性の“三位一体”「評点・偏心率・N値」とは何か
➡️ 耐震診断の全貌:費用・流れ・依頼先は?プロが教える診断結果の正しい読み解き方
➡️ 究極の診断法「スケルトンリフォーム」。なぜ私たちは壁を剥がし、家の“素顔”と向き合うのか
➡️ 壁の中に潜む時限爆弾:見えない木材の腐食とシロアリが、あなたの家の体力を奪っている
記事(全4本):
➡️ 【2025年法改正】建築確認申請を“賢く回避”する、性能向上リノベーションの戦略的計画術
➡️ 検査済証なき家、再建築不可物件の再生シナリオ:法的制約の中で命を守るための現実解
➡️ 【費用全貌】モデルケースで見る耐震リフォーム工事のリアルな費用と、賢いコストダウン術
➡️ 【最新版】耐震リフォーム補助金・減税制度フル活用マニュアル
実践・難関編の役割とコンセプト: このガイドの、増改築.com®の真骨頂。他社が匙を投げるような、極めて困難な状況を、いかにして克服してきたか。その具体的な「臨床報告」を通じて、私たちの圧倒的な技術力と、決して諦めない情熱を証明します。これは、単なる事例紹介ではなく、困難な状況にある読者にとっての、希望の灯火となるパートです。
記事(全5本):
➡️ 【難関事例①:傾き】家が傾いている…その絶望を希望に変える「ジャッキアップ工事」という選択
➡️ 【難関事例②:狭小地】隣家との距離20cm!絶望的な状況を打破する「裏打ち工法」とは
➡️ 【難関事例③:車庫】ビルトインガレージの弱点を克服し、評点1.5以上を達成する構造計画
➡️ 【難関事例④:無基礎】「この家には、基礎がありません」。絶望の宣告から始まった、奇跡の再生工事
➡️ 【最終方程式】「最強の耐震」×「最高の断熱」=家族の健康と資産価値の最大化
最終決断編の役割とコンセプト: 最高の未来を実現するための、最も重要な「パートナー選び」に焦点を当てます。技術論から一歩進み、読者が自らの価値観で、後悔のない、そして最高の決断を下せるよう、その思考を整理し、力強く後押しします。
記事(全4本):
➡️ 耐震リフォーム業者選び、9つの最終チェックリスト:「三位一体」と「制震の役割」を語れるか
➡️ なぜ、大手ハウスメーカーは木造リノベーションが不得意なのか?業界の構造的真実
➡️ セカンドオピニオンのススメ:あなたの家の診断書、私たちにも見せてください
➡️『【最終結論】500棟の経験が導き出した、後悔しない家づくりの“絶対法則”』へ
終章の役割とコンセプト: 物語を締めくくり、技術や知識を超えた、私たちの「想い」を伝えます。なぜ、私たちがこの仕事に人生を懸けているのか。その哲学に触れていただくことで、読者との間に、深い共感と、未来へと続く信頼関係を築きます。
記事(全1本):
➡️ 【特別寄稿】耐震とは、文化を未来へ繋ぐこと。四代目として。
断熱リフォームで失敗しない為の『断熱リフォーム 完全ガイド』
500棟以上のスケルトンリノベーションの断熱改修知見を網羅!
断熱リフォームをする前に必ず読んでください!
何から読めばいいかわからない方は総合案内よりお進みください。
導入編2記事・基礎知識編3記事・部位別実践編4記事・特殊ケース攻略編2記事・計画実行編5記事の全16話構成で、断熱リフォームに必要な全知識をを網羅的に解説します。読みたいテーマが決まっている方は以下からお進みください。
※すべてのページでYouTube動画解説リンクがありますので、合わせてご覧ください。
フルリフォーム(全面リフォーム)で最も大切なのは「断熱」と「耐震」です。耐震に関する正しい知識を知り大切な資産である建物を守りましょう。
ハイウィル株式会社 四代目社長
1976年生まれ 東京都出身。
【経歴】
家業(現ハイウィル)が創業大正8年の老舗瓦屋だった為、幼少よりたくさんの職人に囲まれて育つ。
中学生の頃、アルバイトで瓦の荷揚げを毎日していて祖父の職人としての生き方に感銘を受ける。 日本大学法学部法律学科法職課程を経て、大手ディベロッパーでの不動産販売営業に従事。
この時の仕事環境とスキルが人生の転機に。 TVCMでの華やかな会社イメージとは裏腹に、当たり前に灰皿や拳が飛んでくるような職場の中、東京営業本部約170名中、営業成績6期連続1位の座を譲ることなく退社。ここで営業力の基礎を徹底的に養うことになる。その後、工務店で主に木造改築に従事し、100棟以上の木造フルリフォームを職人として施工、管理者として管理。
2003年に独立し 耐震性能と断熱性能を現行の新築の最高水準でバリューアップさせる戸建てフルリフォームを150棟、営業、施工管理に従事。2008年家業であるハイウィル株式会社へ業務移管後、 4代目代表取締役に就任。250棟の木造改修の営業、施工管理に従事。
2015年旧耐震住宅の「耐震等級3」への推進、「断熱等級4」への推進を目指し、 自身の500棟を超える木造フルリフォーム・リノベーション経験の集大成として、性能向上に特化した日本初の木造フルリオーム&リノベーションオウンドメディア 「増改築com®」をオープン。
戸建てリノベーションの専属スタッフが担当致します。
一戸建て家のリフォームに関することを
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どのようなお悩みのご相談でも結構です。
あなたの大切なお住まいに関するご相談をお待ちしております。
営業マンはおりませんので、しつこい営業等も一切ございません。
※設計会社(建築家様)・同業の建築会社様のご相談につきましては、プランと共にご指定のIw値及びUa値等の性能値の目安もお願い申し上げます。
※2026年の大型補助金が確定したことで現在大変込み合っております。
耐震性能と断熱性能を向上させるフルリフォームには6か月~7か月の工期がかかります。
補助金獲得には年内に報告を挙げる必要があることから、お早目にご相談をお願いいたします。(6月着工までが目安)
ご提案までに大変お時間がかかっております。ご了承のほどお願い申し上げます。
(5月までの着工枠が埋まりました)・・・2026/03/01更新
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